3−3 Hydrobaenus group (触角は6~7節: 副下唇板歯透明)
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Hydrobaenus Oliveridia Parakiefferiella Heterotrissocladius
下唇板 | 触角 | ST | 前大顎 | |
Hydrobaenus | 中央歯は1対、側歯は6対 | 6節、触角比は1.6〜2.0 | 大きく2裂、その先で数裂 | 大きく2裂 |
Oliveridia | 中央歯は広く、淡褐色 側歯は5〜6対 |
6節、第6節は毛様で見にくい | 先端は9裂以上、 |
3裂 |
Parakiefferiella | 中央歯は広く、淡黄色。 側歯は5〜6対 |
6節、触角比は0.7〜1.1 | 先端は9裂以下、 多くは3〜4裂 |
単純なヘラ型 |
Heterotrissocladius | 中央歯は大きな2本、 側歯は5対 |
7節、触角比は0.9〜1.2 第3節が特に短い |
羽根型 | 先端で小さく2裂 |
体長6〜7mm。体節は灰緑色。幼虫では2種が確認されている。いずれも流れの緩やかな、水深50cm〜2mの砂礫底に生息。
(下図はHydrobaenus kondoi キソガワフユユスリカ)
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中央歯は1対。側歯は6対、最も外側の歯は小さい。 副下唇板は三日月状で透明、毛はない。 |
STは中ほどで2裂、さらにそれぞれが3〜4裂。SUは 太く、長い針状。上咽頭櫛歯は先端のとがった3葉。 前大顎は先端で大きく2裂。(下図参照) |
触角は6節。基節は長く、触角比は 1.6〜2.0。第6節はごく細い毛様で 確認しがたい。第2節は淡褐色。 |
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・ 触角:6節。第6節は毛状。第2節 は淡褐色 ・ 下唇板:中央歯は1対。側歯は6 対、最も外側の歯は小さい。 副下唇板は三日月状で透明、毛 はない。 ・ 大顎:先端歯は側歯2本分の大き さ。側歯は3本。指状の突起は短 く、先は2叉。 ・ ST歯2つに分かれ、さらにそれぞ れが数裂 ・ 尾剛毛は7本、台の高さは径と同 じ ・ 肛門鰓は円錐形 ・ 後擬脚の鈎爪は淡褐色 |
Oliveridia OF の写真を中心に入れ替えること。 SUがplumose dearukoto.
形態的にはHydrobaenus に類似する点が多いがもっとも顕著な相違点は下唇板の中央歯がHydrobaenus の2本に対してOliveridia は1本である。
体節は灰緑色〜青緑色、種により多様。体長4〜6mm。肛門鰓は長卵形〜円錐形。国内で数種確認している。清冽な水域の砂礫底、石礫面に生息。
広く分布するが、個体数は少ない。
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中央歯は広く、淡褐色。側歯は6(5)対、褐色。 副下唇板は卵形で淡褐色、透明。 |
触角の第6節は毛様で観察しがたい。 | |
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・大顎の先端は黄褐色、3側歯は濃 褐色。 ・STは羽根型 ・SUは太く長い針状。 ・上唇膜は薄い三角形。 ・前大顎は大きく3裂。 ・上咽頭櫛歯は長い3葉。 ・尾剛毛は7本。 |
体長3〜4mmの小型のユスリカ。体節は淡黄緑色〜淡褐色。眼点は1対。平瀬、早瀬の石礫面の藻類の中に生息。
国内各地に広く分布する。幼虫としては10種ほどが確認される。
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中央歯は淡黄色で広く、側歯3本分。側歯は5〜6対。 側歯は黒褐色。副下唇板は細長い。 |
触角は6節。触角比は0.7〜1.1、種によって異なる。第6節は 毛様で確認しがたい。第2節先端あるいはやや下方に目立 つ指状突起。 |
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・大顎はやや長い先端歯と3側歯。 ・STは細かい鋸歯に縁取られる。SUは長い針状。 上咽頭櫛歯は長い3葉。前大顎は大きなヘラ型。 ・肛門鰓は2対、円錐形。 ・尾剛毛台の高さは径より大きい。尾剛毛は6〜7本。 |
Heterotrissocladius
体長は5〜6mm。体節は灰緑色〜青紫色。頭部は黄褐色。眼点は1対。
国内では数種、各地に分布する。清冽な水域の砂礫底に生息。
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・STは羽根型または掌状、SUは太く長い 針状。 ・上唇膜は半円形の膜状。 ・上咽頭櫛歯は長い3葉。 ・前大顎は先端で小さく2裂。 ・肛門鰓は紡錘形〜円錐形。尾剛毛は7本。 尾剛 毛台の高さは径より大きい。 |
下唇板の中央歯は大きな2本で、第1側歯3〜4本分 の広さ。側歯は5対。副下唇板は半円形で、透明。 |
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触角比は0.9〜1.2.触角は7節。第3節は短く、 第7節は毛状で見にくい。付属枝は触角の先 端を超えない。 |
大顎の側歯は3本。指状突起は比較的大きい。 全体が濃褐色。 |